愛犬:かむいを迎える準備-4

愛犬:かむいは日本テリアの雄犬ですので、当然、やんちゃであることが予想されます。

今までの生活では、そのやんちゃな彼からの攻撃に備えて、壊されてはいけないものや、危険なものについては対応が必要になります。

生活環境を見回すと、まず最初にワイングラス、シャンパングラス、エスプレッソカップを並べていた場所が容易に破壊される可能性があることが予想されます。
スリッパ遊びが大好きな犬たちにはスリッパ置場もめちゃくちゃにされる可能性が高いです。

照明の影になるこの狭い空間は、愛犬にとっては好ましい居場所になり得る空間なので、あえて愛犬のためのスペースとして活用することにしました。
グラス・カップ置場は統一したケースに入れた愛犬のための餌やトイレシートなどのストックスペースとして、下のスリッパや掃除アイテム置場はクレート置場として活用しています。

子犬(パピー)のトレーニング期間は、この場所においたクレートで生活の大半を過ごします。

狭くてかわいそうという声も聞かれますが、体を包むように守られた空間(クレート)は愛犬:かむいの安心できる居場所でもあるので、
「ハウス」と声をかけると自分から入るようになります。

そのためにもクレートが快適な空間になるように、人の動線を避け、仄暗く狭い空間であることが大切です。
留守中や睡眠時は周囲からの視覚的情報が入ってこないようにフリースやバスタオルをかけて遮断することも好ましい方法の一つです。

子犬(パピー)のクレートトレーニング時の生活環境の工夫は、この方法が全てにおいて正しい方法ではないでしょう。

いろんな考え方があると思います。飼い主さんの生活環境も違います。

私の場合は、信頼するドッグトレーナーさんに、希望する生活イメージを伝えてトレーニング方法を提案したもらっています。

そして、それに対して建築家として、愛犬家としてどんな工夫ができるのだろうか?という試行錯誤の繰り返しをしています。

※ドッグトレーナー:田中義和さん(wanpo代表)

また、コンセント周りも危険がいっぱい

特に出っ張ったアダプターのついたコンセントは特に狙われやすいので、固定式のコンセントカバーで覆います。

鍵付きのコンセントカバーでおしっこによる漏電を防止し、引き抜けないように固定しています。
配線を噛むようでしたら、配線は配線カバーで巾木に固定すると良いでしょう。

 

※用意したペットアイテム

収納ケース、クレート、コンセントカバー

 

合わせて読みたい関連記事

愛犬:かむい参上 

愛犬:かむいを迎える準備-1

愛犬:かむいを迎える準備-2

愛犬:かむいを迎える準備-3

愛犬:かむいを迎える準備-4

子犬(パピー)のしつけ

しつけの基本はトイレから-1(犬と暮らす家)

しつけの基本はトイレから-2(犬と暮らす家)

ハウスは快適で安全な空間(犬と暮らす家)

用途に応じた床材選び(犬と暮らす家)

ハウスとトイレの配置(犬と暮らす家)

「ハウス」リフォーム(犬と暮らす家)

食事環境での配慮(犬と暮らす家)

室内ドッグラン(犬と暮らす家)

トイレトレーニングセット

断熱と防音

テレワーク対応のリノベーション@前田敦

著者情報

前田 敦 / atsushi-maeda

前田 敦 / atsushi-maeda

犬と猫と快適に暮らせる社会の実現を目指して、ペット共生住宅に特化した設計活動を行っている建築家
設計作品の中でも特に注目すべきは、ペットがストレスなく自由に走り回れることを重視して設計した「スロープの家」シリーズです。これまでの住宅設計にはない新しい発想から生まれたもので、独創的なコンセプトと緻密な設計が注目を浴び、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったさまざまなメディアで紹介されています。

FacebookInstagram

前田 敦の専門性について

執筆・監修・報道・取材