用途に応じた床材選び(犬と暮らす家)

犬にはプニプニとした可愛い肉球がありますが、それにはちゃんとした役割があります。

肉球の3つの大切な役割

1)足への衝撃を和らげる
2)足音を消す
3)地面の状態を感知する

肉球にはたくさんの神経や血管が分布している肉球は、特に3)の“地面センサー”としての役割が重要で、人の指先と同様、触覚・圧覚・温度感覚・痛覚を感じ取ることができます。

そんな肉球が直接触れる床はしつけの際に空間を認識する情報としてとても大切な部位であります。

そこで、床の素材によって空間の機能を認識できるように「トイレ」はトイレシート、「ハウス」はタイルカーペット、「ダイニング」はラバーシートというように分類してみました。

「トイレ」床材:吸水性のあるトイレシート

 

「ハウス」床材:簡単にカットできて洗えるカーペットタイル(ファブリックフロア/東リ)

「ダイニング」床材:ぽちぽちのついたラバーシート

空間認識には視覚や嗅覚も関係してきますが、繊細なセンサーでもある肉球による触覚も活用することで
トイレはここ ハウスはここ ダイニングはここ というように空間認識トレーニング時には効果的な手法となります。

トイレシートはすべての愛犬家住宅に共通したアイテムとして使えますが、その他の素材については各自で適したものを探してください。

 

※用意したペットアイテム

トイレトレイ、トイレシート、クレート、洗えるタイルカーペット、ポチポチ付きラバーシート

 

合わせて読みたい関連記事

愛犬:かむい参上 

愛犬:かむいを迎える準備-1

愛犬:かむいを迎える準備-2

愛犬:かむいを迎える準備-3

愛犬:かむいを迎える準備-4

子犬(パピー)のしつけ

しつけの基本はトイレから-1(犬と暮らす家)

しつけの基本はトイレから-2(犬と暮らす家)

ハウスは快適で安全な空間(犬と暮らす家)

用途に応じた床材選び(犬と暮らす家)

ハウスとトイレの配置(犬と暮らす家)

「ハウス」リフォーム(犬と暮らす家)

食事環境での配慮(犬と暮らす家)

室内ドッグラン(犬と暮らす家)

トイレトレーニングセット

断熱と防音

テレワーク対応のリノベーション@前田敦

 

 

著者情報

前田 敦 / atsushi-maeda

前田 敦 / atsushi-maeda

犬と猫と快適に暮らせる社会の実現を目指して、ペット共生住宅に特化した設計活動を行っている建築家
設計作品の中でも特に注目すべきは、ペットがストレスなく自由に走り回れることを重視して設計した「スロープの家」シリーズです。これまでの住宅設計にはない新しい発想から生まれたもので、独創的なコンセプトと緻密な設計が注目を浴び、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったさまざまなメディアで紹介されています。

FacebookInstagram

前田 敦の専門性について

執筆・監修・報道・取材