ハウスは快適で安全な空間(犬と暮らす家)

しつけの基本として、「トイレ」「ハウス」と言う発生だけで犬がそれぞれの空間に移動するようにトレーニングすることが目標であることをトレーナーさんに教えていただきました。

「トイレ」は前記事のようにトイレトレイを適しサイズのサークルで囲み、愛犬の居場所である「ハウス」はクレートを使ったトレーニングが適しているようです。

クレートは愛犬のための「ハウス」としてだけではなく、移動時や避難時にも使える「居場所」として活用しますので、「安心してくつろげる快適な場所」であることが求められます。

多くの犬に見られる傾向ですが、洞窟や穴を掘って安全な場所を確保していた太古の記憶により「狭」「暗」「湿」な環境こそが、外敵や自然環境からから身を護る快適な空間として認識できるようです。

人の感覚からすると、狭くて暗くて可哀想と思われる方も多いのですが、ここでは犬の気持ちを優先しましょう。

愛犬:かむいは写真のように遊び場所として用意した20センチ四方の箱の中がお気に入りのようで、自ら進んで入っていき、くつろいだり寝たりしています。

つまり、犬を包み込むような大きさのサイズのクレートが「ハウス」として快適な居場所として活用しやすいと考えられます。

具体的には、頭の高さより5cm程度高く、中でターンが出来る程度の幅が適しているようです。

 

 

クレート「ハウス」の出入り口はバリアフリーに!

まずはトレーニングとして使用するクレートですから、愛犬に気に入ってもらう必要があります。

そのための第一歩はクレートに入りやすいということが必須条件になります。

例えば入り口の敷居が高いとなかなか入ってくれません。当初使っていたクレートの入り口は敷居が高く自然に誘導するには適していませんでしたので、敷居の高さが3cm程度の敷居の低いものに変えてみました。

写真のように、バリアフリーに配慮した出入り口を用意することで少しでも入りやすい環境を整えます。
なかなかクレートに入ってくれない場合には、入り口の環境を再検討してみると良いでしょう。

 

 

ハウス内環境を快適にする

クレート内の床は、そのままにする方、トイレシートを敷く方、クッションを敷く方と多様です。
(写真はクレートそのままの状態)

我が家では、トイレとの差別化を床の感触で認識させるように躾ける方針なので、トイレシートは使わずカーペットタイルを敷いています。
日本テリアのような短毛種は、直接プラスチックに触れないようにしてあげるとクレート環境を気に入ってくれる可能性が高くなります。

水洗いのできるタイプのカーペットタイルを適切な大きさにカットして敷いていますが、清潔さを保つために最低2枚のカーペットタイルを交換してあげると清潔好きな犬にとってもここが快適な「ハウス」として認識してくれやすくなることでしょう。

さらに、カーペットを取り替える際に、クレート内を綺麗に清掃してあげる綺麗好きの愛犬はきっと喜んでくれるはずです。

 

短毛種の犬は寒がりなので、暖かい敷物も快適空間にするアイテムとして活用するのも一つの方法です。

こんな感じで「かむい」も気に入ってくれたようです♪

 

さらに、就寝時や外出時には外部からの余計な情報がハウス内に入らないようにブランケット等でクレートを包んであげると、安心して休んでくれる快適な環境ができあがります。 びっくりするほど大人しくなります。

暖かさく包んであげるという効果よりも、外部からの視覚的情報を遮断して落ち着ける環境を作り上げる効果があるのでオススメです。

夏場はブランケットではなく、バスタオル等が適しています。

 

トレーナーさんのアドバイスによると、無駄吠えや要求吠えをする際には写真のような状態のまま、大きく低い声で「ダメっ!」と言ったり、クレートを叩く等で躾けが効果的なようです。

 

 

※用意したペットアイテム

クレート、洗えるタイルカーペット、フリースブランケット(秋・冬)

 

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著者情報

前田 敦 / atsushi-maeda

前田 敦 / atsushi-maeda

犬と猫と快適に暮らせる社会の実現を目指して、ペット共生住宅に特化した設計活動を行っている建築家
設計作品の中でも特に注目すべきは、ペットがストレスなく自由に走り回れることを重視して設計した「スロープの家」シリーズです。これまでの住宅設計にはない新しい発想から生まれたもので、独創的なコンセプトと緻密な設計が注目を浴び、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったさまざまなメディアで紹介されています。

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