注文住宅の設計に必要なこと-5

「こだわり」や「夢」と同じように大切なことが
家族のライフスタイルです。

このライフスタイルは時間とともに変わっていくものでもあるので
ある程度の可変性をもたせるべきだと思います。

例えば、
幼少期の子供たちの部屋は、思春期には仕切ることができるようにする
子供室は寝るだけの最小単位の大きさで、勉強はリビングの一部でする
夫婦といえど、部屋は別々のプライベート空間とする

 

つまり、時間とともに家族関係に変化が生じてくるので、空間もそれに合わせて変容していく
ということです。

中高年、熟年世代の家づくりは、
それからの人生設計がある程度見えてきた段階でスタートするので
各自が自分の楽しみたい空間作りを楽しむといいと思います。

家族それぞれがバラバラな意見が出てきますが、
それらを一つの屋根の下でバランスよく計画するのが建築家の仕事でもあるのです。

 

 

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著者情報

前田 敦 / atsushi-maeda

前田 敦 / atsushi-maeda

犬と猫と快適に暮らせる社会の実現を目指して、ペット共生住宅に特化した設計活動を行っている建築家
設計作品の中でも特に注目すべきは、ペットがストレスなく自由に走り回れることを重視して設計した「スロープの家」シリーズです。これまでの住宅設計にはない新しい発想から生まれたもので、独創的なコンセプトと緻密な設計が注目を浴び、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞といったさまざまなメディアで紹介されています。

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前田 敦の専門性について

執筆・監修・報道・取材