HOUSE with SLOPE・PROTOTYPE

スロープの家・プロトタイプ


2003年4月犬と住む家vol.2/学習研究社という雑誌の企画に「誌上設計コンペ1 ミニチュア・ダックスフンドと住む家」に応募し、採用された案が「スロープの家」のプロトタイプ(原型)です。
人が昇降するために作られた階段が胴長短足のミニチュア・ダックスフンドには障害になっていることを知り、彼らが快適に昇降する階段とはどんなものだろう?・・・と考えていましたが、やはり究極はスロープだろうという考えから発想した家です。

         

※審査員評

2つの棟は中庭を挟んで向かい合って建つ。それを長い廊下(スロープ)がつないでいる。どこか古の書院造りを思い出させるこの構成は、無駄といえば無駄だが不思議な魅力がある。それは忘れていた生活のゆとりというものを感じさせてくれる。
長い廊下は全てが緩い勾配のあるスロープ。もちろんダックスフンドがトコトコと歩きながら、飼い主と一緒にどこにでも行けるようにとの配慮である。
家の中には相当の距離があるが、そこには微妙に高低差があり、シークエンスの変化が楽しめそうであり、運動不足になりがちな現代人には、かえってこれくらいの距離があってもいいかもしれない。
どこからも中庭が見おろせるので、庭にいる犬をいつでも確認できて安心である。

※設計者談

理想の愛犬家住宅として提案した「スロープの家」ですが、デザインをしている時には実現することは考えておりませんでした。
この雑誌をご覧になった方や、ホームページでのこのプランをご覧になった方々からたくさんのオファーをいただき驚いています。
ただし、スロープの関係で敷地の大きさがある程度必要となるので、実現した3作品は全て土地探しからサポートさせていただいたものです。

事例紹介

HOUSE with SLOPE・SPIRAL COURT

スロープの家・SPIRAL COURT

   

プロトタイプをWEBでご覧になったお客様が「スロープの家」の考えに共感してくださり土地探しからオファーをいただきました。
2匹のトイプードル(小型犬)と暮らす共働きのご夫婦が、留守中でも愛犬たちを自由に走り回らせてあげたいという希望を叶えた「スロープの家シリーズ第1号」となる住宅です。

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HOUSE with SLOPE・卍

スロープの家・卍

   

愛犬たちと快適に暮らすには、いったい何から始めたらいいのだろう?という疑問からWEBで「スロープの家」と出会いオファーをいただき土地探しからスタートしました。
2匹のボーダーコリー(中型犬)と猫のマンチカンとの暮らしを楽しみたいというご家族がそれぞれのプライベート空間を確保しながら
愛犬・愛猫がのびのびと共生できる希望を形にした「スロープの家シリーズ第2号」となる住宅です。

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HOUSE with SLOPE・CUBE

スロープの家・CUBE

   

老犬のラブラドールのため、そして車椅子での介護が必要なお母様のためには「スロープの家」が私たちの理想です!とオファーをいただいた住宅です。
当初はご自宅での建て替えを計画していましたが、オープンハウスで「スロープの家・卍」をご覧になってから、より広い環境を求めて土地探しがらスタートしました。
3匹のラブラドール(大型犬)との暮らしを楽しめるように、2層のスロープにより屋上ドッグランまで連続させた「スロープの家シリーズ第3号」となる住宅です。

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